退職給付金はどこに申請するのか。結論から言えば、1つの申請窓口はありません。
『受け取りたいお金』ごとに、申請先が決まっています。
前提として、「退職給付金」は公的制度の名称ではありません。
国民生活センターは、失業等給付がこう呼ばれることもあると記載しています。
詳しくは「退職給付金」という言葉と広告の確かめ方で解説しています。
窓口は1つではない:受け取るお金ごとに申請先が違う。
失業保険(雇用保険の基本手当):住居所を管轄するハローワークに来所。
傷病手当金:在職中に加入していた健康保険。協会けんぽなら加入している支部。
編集部退職が決まった、離職票が届いた、体調を崩して働けない。
そんな節目に、どこへ行けばいいかを調べている方へ。
編集部は、申請先を公的機関の案内で確かめました。
根拠にしたページには、リンクを付けています。
この記事で分かること
- 受け取りたいお金ごとの申請先の早見表
- 住んでいる所を管轄するハローワークの調べ方
- 傷病手当金の提出先と、加入先の確かめ方
- 窓口へ行くか、郵送や電子申請で送るか



まず、自分が受け取りたいお金を決めましょう。
そうすれば、行き先と出し方は表で分かります。
最初に、お金と今の状態を8つの行に分けた早見表から見ていきます。
退職給付金はどこに申請?お金と状態で窓口が決まる
「退職給付金」の窓口は1つではなく、失業保険は住所を管轄するハローワーク、傷病手当金は加入していた健康保険が申請先です。
窓口を分けるのは、『今の状態と受け取りたいお金』の2つです。
働ける状態で仕事を探すのか、病気やけがで働けないのか。再就職が決まったのか、会社の退職金を受け取りたいのか。
申請先の早見表は、受け取りたいお金を8つの行に分けています。自分に近い行を1つ選んでください。
| 受け取りたいお金(今の状態) | 申請先と出し方 |
|---|---|
| 失業保険(基本手当) (働ける状態で仕事を探す) | 住居所(住んでいる所)を管轄するハローワーク 出し方:来所して求職の申込み |
| 再就職手当 (再就職が決まった) | 原則、住居所管轄のハローワーク(又は地方運輸局) 出し方:代理・郵送・電子申請も可 |
| 雇用保険の傷病手当 (求職の申込み後に15日以上働けない) | 居住地を管轄するハローワーク 出し方:傷病の認定を受ける。申請書は代理・郵送も可 |
| 高年齢求職者給付金・特例一時金 (高年齢・短期雇用特例の被保険者) | 住居所(住居地)を管轄するハローワーク 出し方:来所して求職の申し込み |
| 傷病手当金 (協会けんぽに加入していた) | 加入している協会けんぽ支部(電子申請なら支部の選択は不要) 出し方:郵送か電子申請 |
| 傷病手当金 (健康保険組合に加入していた) | 加入していた健康保険組合 出し方:組合の案内で確かめる |
| 中退共の退職金 (勤務先が中退共に加入) | 中退共本部給付業務部 出し方:本人が請求書と添付書類を郵送 |
| 会社独自の退職金 (勤務先の制度) | 勤務先に確かめる 出し方:勤務先の案内で確かめる |
表の各行の根拠(参照日:2026年9月29日)
- 失業保険(基本手当):厚生労働省 Q&A(Q4・Q6)
- 再就職手当:再就職手当のご案内・申請書の利用上の注意
- 雇用保険の傷病手当:ハローワーク「基本手当について」
- 高年齢求職者給付金・特例一時金:ハローワーク「基本手当について」
- 傷病手当金(協会けんぽ):協会けんぽ 申請書・申請先
- 傷病手当金(健康保険組合):健保連「健保組合の仕事」・よくある質問
- 中退共の退職金:中退共 Q&A
- 会社独自の退職金:厚生労働省 統計用語の定義



まず表で自分の行を選ぶと、行き先と、行くか送るかが分かります。
迷ったら、今の状態に近い行から見てください。
「退職給付金」が指すお金で申請先が分かれる
公的な給付の意味で調べているなら、早見表の上6行を見てください。
会社の退職金の意味なら、下2行です。
会社の退職金は、厚生労働省の就労条件総合調査に用語の定義があります。
統計調査の用語の定義では、「退職給付(一時金・年金)制度」は事業主又はその委託機関等から一定の金額を支給する制度です。
公的な給付の全体像は、制度ごとの目的と窓口のガイドでも整理しています。
どこからもらえるかは制度ごとの支払元で分かる
どこからもらえるかの答えは、公的な保険の保険者と勤務先(またはその委託機関等)です。
受け取るお金ごとに、支払元を並べると次のとおりです。
| 受け取るお金 | 支払元(どこからもらえるか) | 根拠 |
|---|---|---|
| 雇用保険の給付 | 政府が管掌する雇用保険 | 雇用保険制度の概要 |
| 傷病手当金(協会けんぽ) | 加入していた協会けんぽ(退職後の継続給付も同一の保険者から) | 協会けんぽ・厚生労働省資料 |
| 傷病手当金(健康保険組合) | 加入していた健康保険組合(国の健康保険事業を代行する公法人) | 健保連 |
| 中退共の退職金 | 中退共(中小企業退職金共済事業本部) | 中退共 Q&A |
| 会社独自の退職金 | 事業主又はその委託機関等 | 統計用語の定義 |
表のとおり、給付を支払うのは保険者や勤務先です。
申請の相談を受ける民間の事業者が、給付を支払うわけではありません。
広告を見て業者に申し込むものと考えていた方も、支払元は同じです。
申請代行を頼んだ場合の申請先は、「申請代行を頼んでも申請先は公的窓口のまま」で整理しています。


会社の退職金は勤務先か中退共に確かめる
勤務先が中退共(中小企業退職金共済)に加入していれば、請求先は中退共本部給付業務部です。
請求できる人について、中退共のQ&Aは、次のように答えています。
退職金の請求は、退職した従業員本人(死亡の場合は遺族)でなければできません。
中退共「退職金を請求するにはどうすればいいですか?」(2026年9月29日参照)
会社独自の退職金は、支給する勤務先に確かめます。
検索結果には、「退職給付金」を会社の退職金の意味で使う解説も混ざっています。
働ける人の窓口は、ハローワークです。しかも、どこのハローワークかまで決まっています。
失業保険は住所を管轄するハローワークに申請する
失業保険などの雇用保険の給付は、原則として住んでいる所を管轄するハローワークに申請し、管轄は公式の一覧で調べます。
失業保険(雇用保険の基本手当)の窓口は、住んでいる所で決まります。
どこで申請するかは住所の管轄で決まる
基本手当の受給手続きは、住居所を管轄するハローワークで行います。
厚生労働省のリーフレットには、次の2文が続けて載っています。
求職申込み手続きは、どのハローワークでも受け付けています。
ただし、雇用保険受給手続きなどを行う場合は、住所を管轄するハローワークで手続きする必要があります。
厚生労働省・ハローワークのリーフレット p.3「求職申込み手続きのご案内」(2026年9月29日参照)
つまり、『求職の申込みと受給の手続きは別』です。
ハローワークの案内では、住居所を管轄するハローワーク以外での求職活動を希望する場合、希望地を管轄するハローワークで「手続きが可能な場合があります」。可否は都道府県労働局かハローワークに尋ねましょう。
迷ったときの出発点は、勤務先ではなく住んでいる所の管轄です。


管轄は所在案内から都道府県の一覧で調べる
自分の管轄のハローワークは、3段で調べられます。
- 所在案内を開く:厚生労働省の全国ハローワークの所在案内を開く
- 都道府県を選ぶ:厚生労働省のハローワークのページの案内どおり、利用したい都道府県名をクリックする
- 管轄地域を探す:都道府県労働局のハローワーク一覧で、住んでいる市区町村が書かれた管轄地域を探す
厚生労働省のQ&Aも、管轄の案内先にこのページを示しています。
東京都の一覧では、たとえば次のように管轄が分かれています。
| 住んでいる区市町村 | 管轄のハローワーク |
|---|---|
| 中野区・杉並区 | ハローワーク新宿 |
| 世田谷区・目黒区 | ハローワーク渋谷 |
| 荒川区 | ハローワーク足立 |
| 小笠原村 | 小笠原総合事務所 |
東京労働局「ハローワーク一覧」より・2026年9月29日参照
中野区や杉並区に住む人の管轄は、ハローワーク新宿です。
住んでいる区市の名前のハローワークとは限りません。
東京以外に住む人は、自分の都道府県の一覧で確かめましょう。



勤務先の近くではなく、住んでいる所の管轄を一覧で確かめてから行きましょう。
申請場所の窓口は平日、16時前の来所が勧められる


雇用保険の手続きの時間は、次のとおりです。
| 手続き | 時間 | 根拠 |
|---|---|---|
| 雇用保険の手続き | 月曜日〜金曜日(休祝日・年末年始を除く)の8時30分〜17時15分 | ハローワーク・リーフレット p.4 |
| 受給資格決定(最初の手続き) | 16時前までの来所が勧められている | ハローワーク・厚生労働省・p.4 |
理由は、受給資格決定のほかに求職の申込みもあるためです。
求職申込みには、一定の時間がかかるとされています。
最初の手続きに厚生労働省が勧める時間帯は、8時30分〜16時です。
16時は締切ではなく、早めの来所を勧める目安です。手続きの時間そのものは、平日8時30分〜17時15分です。
再就職手当などほかの給付も同じハローワーク
ほかの雇用保険の給付も、窓口は住んでいる所の管轄です。
| 給付 | 窓口 | 手続き |
|---|---|---|
| 再就職手当 | 原則として住所又は居所を管轄するハローワーク(又は地方運輸局) | 申請書を提出 |
| 雇用保険の傷病手当 | 居住地を管轄するハローワーク | 傷病の認定を受ける |
| 高年齢求職者給付金 | 住居地を管轄するハローワーク | 来所して求職の申し込み |
| 特例一時金 | 住居所を管轄するハローワーク | 来所して求職の申し込み |
| 移転費・広域求職活動費 | 住居所管轄のハローワーク | 申請書を提出 |
再就職手当の提出先は、申請書の利用上の注意に書かれています。
雇用保険の傷病手当は、健康保険の傷病手当金とは別の給付です。求職の申込み後に、15日以上引き続き病気やけがで働けないときの給付です。
高年齢求職者給付金などの窓口は、ハローワークの基本手当のページにあります。
高年齢被保険者は、65歳以上の被保険者で、短期雇用特例被保険者や日雇労働被保険者とならない方です。
65歳以上で離職した人も、管轄の探し方は基本手当と同じです。
移転費と広域求職活動費も、住居所管轄のハローワークへ提出します。
船員の求人を希望するなら地方運輸局
船員の方は、ハローワークではなく地方運輸局が窓口になる場合があります。
条件は「引き続き船員の求人を希望する場合」です。
ハローワークの案内では、この場合の窓口は地方運輸局です。
求職の申込みも、雇用保険の給付の手続きも同じ窓口です。
再就職手当の申請書の提出先にも、地方運輸局が並んでいます。
一方、療養中で働けない人の申請先は、健康保険の側で決まります。
傷病手当金は在職中に加入していた健康保険へ申請
傷病手当金は、『在職中に加入していた健康保険』に申請します。
協会けんぽなら、加入している支部に出します。健康保険組合なら、加入していた組合です。
条件を満たせば、退職後も同じ保険者から受けられます。
業務上や通勤途中での病気やけがは、労働災害保険の給付対象です。
協会けんぽは、その場合「労働基準監督署にご相談ください。」と案内しています。
加入先と支部は資格情報のお知らせで確かめる
申請の前に、在職中の保険者が協会けんぽか健康保険組合かを確かめます。
加入先は、「資格情報のお知らせ」や「資格確認書」、マイナポータルで分かります。
分からないときの調べ方は、健康保険組合連合会(健保連)のよくある質問に載っています。
- マイナポータルにログインし、「健康保険証」の情報を見る
- 「資格情報のお知らせ」や「資格確認書」などの「保険者名」の欄を見る
- それでも分からなければ、会社の総務・人事部の担当者に問い合わせる
「資格情報のお知らせ」は、加入する健康保険の資格情報を知らせる書類です。
各種給付金の申請等に必要な記号・番号等も、この書類で分かります。
マイナ保険証を持つ人には、申請しなくても交付されます(厚生労働省)。
マイナ保険証の利用登録をしていない人などには、資格確認書が交付されます。
協会けんぽの人は、加入している支部も確かめておきます。
確かめ方は「資格情報のお知らせ」か「マイナポータル(健康保険証>資格情報)」です。
紙の申請書を出す先も、この書類で分かります。
提出先は「資格情報のお知らせ等に記載されている管轄の協会けんぽ支部」とされています。
紙の提出先は加入支部、電子申請なら選ばない


協会けんぽに加入していた人は、出し方で提出先の扱いが変わります。
| 出し方 | 提出先 | 根拠 |
|---|---|---|
| 紙の申請書 | 加入している協会けんぽ支部へ郵送 | 申請書のページ |
| 電子申請(令和8年1月13日サービス開始) | 提出先を選ぶ必要なし(社会保険労務士は支部指定が必要) | 申請書のページ・申請先のQ&A |
協会けんぽは「傷病手当金の申請は、電子申請がおすすめです。」と勧めています。
電子申請なら、提出先の支部を選ばずに出せます。
この表は、協会けんぽに加入していた人向けの案内です。
健康保険組合の人は「健康保険組合なら加入していた組合の案内で」を確かめてください。
退職後の継続給付も在職中と同じ保険者から
条件を満たせば、退職後も『在職中と同じ保険者』から傷病手当金を受けられます。
協会けんぽは「資格喪失後も引き続き支給を受けることができます」と記載しています。
資格喪失日の前日は、退職日などにあたります。
協会けんぽのよくあるご質問をもとに、確かめる点を並べました。
| 条件 | 案内の要旨 |
|---|---|
| 被保険者期間 | 退職日までに継続して1年以上ある |
| 退職日の状態 | 傷病手当金を受けているか、受ける条件を満たしている |
| 退職日の出勤 | 出勤すると継続給付の条件を満たさない |
※1年以上の期間には、任意継続被保険者・共済組合の組合員である被保険者・国民健康保険に加入していた期間を含めません。
いったん仕事に就ける状態になった後は、また働けなくなっても傷病手当金は支給されません。協会けんぽが継続給付の注意として案内しています。
厚生労働省保険局の資料(令和2年)にも、次の記載があります。
資格喪失後も、同一の保険者から傷病手当金を継続して受給できることとなっている。
厚生労働省保険局の資料(令和2年3月26日)p.2「傷病手当金の継続給付の概要」
国民健康保険へ切り替えた人も、継続給付は在職中と同一の保険者から受けます。
切り替え後の国民健康保険に申請するものではありません。



条件を満たす場合、国民健康保険へ移っても継続給付の申請先は在職中の保険者のままです。
当てはまるか迷ったら、加入していた健康保険に聞いてみましょう。


健康保険組合なら加入していた組合の案内で
健康保険組合に加入していた人は、その組合が申請先です。
健保連によると、健保組合は国の健康保険事業を代行する公法人です。
傷病による休職などに対する給付も、健保組合が行っています。
個別のケースの相談も、加入の組合に直接問い合わせるよう健保連が案内しています。
郵送や電子申請で出せるかは、加入していた組合の案内で確かめましょう。
窓口へ行かずに出せる手続きは「退職給付金はどこに申請するかで来所か郵送かが変わる」で確かめます。
退職給付金はどこに申請するかで来所か郵送かが変わる
窓口への来所が要るのは、主に『失業保険の最初の手続き』です。受給期間の延長や協会けんぽの傷病手当金は、郵送でも出せます。
出し方ごとに、当てはまる手続きを表にまとめました。
| 出し方 | 当てはまる手続き | 行く前・出す前に見ること |
|---|---|---|
| 来所 | 失業保険・高年齢求職者給付金・特例一時金の最初の手続き | 平日8時30分〜17時15分・16時前の来所が勧められる |
| 郵送・代理人も可 | 受給期間の延長・雇用保険の傷病手当の申請書・再就職手当 | 延長を代理人が出すときは委任状が必要 |
| 郵送 | 協会けんぽの申請書・中退共の退職金の請求 | 中退共は本人が請求する |
| 電子申請 | 再就職手当(電子申請による届出)・協会けんぽのほとんどの申請 | オンラインで求職登録しても受給手続きは窓口で追加が必要 |
| 組合の案内 | 健康保険組合の傷病手当金 | 提出方法は加入していた組合に確かめる |



窓口へ行くのは、主に失業保険の最初の手続きです。
体調がすぐれないときは、郵送や代理で出せるものから確かめましょう。
受給期間の延長や再就職手当は郵送や代理も可


ハローワークの案内では、次のときに受給期間を延長できます。
病気・けが・妊娠・出産・育児等の理由で、引き続き30日以上働けなくなったときです。
延長の申請は、来所のほか郵送や代理人でもできます。
申請方法は公共職業安定所にたずねるよう案内されています。
代理人が出すときは、委任状が必要です。
入院中などで窓口へ行けないときは、受給期間の延長を郵送か代理人で出せるか確かめましょう。
雇用保険の傷病手当の申請書も、代理人による提出や郵送で差し支えないとされています。
再就職手当の支給申請書は、就職した日の翌日から1か月以内に出します。
出し方は本人・代理の方・郵送のどれでもよいと案内されています。
協会けんぽの傷病手当金と中退共は郵送で出せる


協会けんぽのよくあるご質問の回答は「申請書の提出はすべて郵送で行うことができます。」です。
※協会けんぽの窓口の受付は、月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分です。国民の祝日と年末年始(12月29日から1月3日)は除きます。
提出先の支部と電子申請の扱いは「紙の提出先は加入支部、電子申請なら選ばない」にまとめています。
勤務先が中退共に加入していた場合は、退職金も郵送で請求します。
中退共の案内では、「退職金(解約手当金)請求書」と添付書類を同封して送ります。
送り先は中退共本部給付業務部です。
電子申請は再就職手当と協会けんぽで使える
再就職手当と、協会けんぽのほとんどの申請は、電子申請でも出せます。
再就職手当の申請書のページには「この手続きは電子申請による届出も可能です。」とあります。
同じページの申請書作成システムは、電子申請とは別のものです。
案内には「申請書を作成するものであり申請を完了させるものではありません」と書かれています。
協会けんぽは「ほとんどの申請は、電子申請が可能です。」と回答しています。
ハローワークへの求職登録は、自宅のパソコンやスマートフォンからもできます。
ただし厚生労働省のリーフレットには、次の注意書きがあります。
※雇用保険の受給手続きを行う場合は、ハローワーク窓口での追加の手続きが必要です
厚生労働省・ハローワークのリーフレット(p.3「求職申込み手続きのご案内」)
つまり『オンラインの求職登録だけでは、受給手続きは終わりません』。


申請先と出し方が決まったら、次は申請の流れと必要書類を確かめておきましょう。
迷うときは「退職給付金をどこに申請するか迷ったときの相談先」を読んでみてください。
退職給付金をどこに申請するか迷ったときの相談先
迷ったらまず住所を管轄するハローワークか加入していた健康保険に聞き、民間の相談先は選択肢の1つとして使います。
公的な給付の申請先は、ハローワークか加入していた健康保険です。
民間の申請サポートは、申請先ではありません。
聞く順番は、公的な窓口が先です。


まず住所のハローワークと加入先の健康保険に聞く
申請先の窓口は、そのまま問い合わせ先にもなります。
受け取りたいお金の申請先に合わせて、聞く先を選びます。
| 相談先 | 聞けること | 根拠 |
|---|---|---|
| 住居所を管轄するハローワーク | 申請手続きの相談や案内、申請書類の書き方の助言(無料) | 国民生活センター |
| 加入している協会けんぽ支部 | 傷病手当金の申請後の問い合わせ(資格情報のお知らせを手元に) | 協会けんぽ |
| 加入していた健康保険組合 | 保険給付の個別のケースの相談・問い合わせ | 健康保険組合連合会 |
表の根拠は各機関の公式ページです(2026年9月29日参照)。
申請に不安があれば、住んでいる地域のハローワークで『申請書類の書き方などの助言も無料で受けられます』。
失業保険の手続きで分からない点も、同じ窓口に聞けます。
国民生活センターは、住居所を管轄するハローワークへの問い合わせや来所での相談を案内しています。
協会けんぽの傷病手当金を申請した後の問い合わせは、加入している協会けんぽ支部が窓口です。
協会けんぽは、資格情報のお知らせを手元に用意して問い合わせるよう呼びかけています。
健康保険組合連合会は、保険給付など個別のケースの相談には答えられないとしています。
健康保険組合に加入していた人は、加入していた組合(保険者)に直接問い合わせます。健康保険組合連合会の案内も同じです。
当サイトの「制度の確認先を探す」では、調べたいことを選ぶと公的な確認先が表示されます。
民間に相談するなら退職コンシェルジュも選択肢
退職コンシェルジュは、公式LINEで相談を受け付ける民間のサービスです。
申請先ではなく、相談先の選択肢の1つとして取り上げます。
公式サイトのよくある質問には、地方に住む人向けの回答があります。
全国どこでも対応可能です。オンライン面談にて対応させていただいておりますので、遠慮なくご相談ください。
退職コンシェルジュ公式サイト「よくある質問」(2026年9月29日確認)
住んでいる地域に関係なく、オンライン面談で相談できるという回答です。
料金は、相談や問い合わせでは発生せず、契約時にのみ発生すると回答しています。
料金の目安や返金の記載は、「LINE登録の前に確かめる点と料金の目安」にまとめています。



相談は無料と公式FAQにあります。民間の相談先を使っても、申請先は公的窓口のままです。
申請代行を頼んでも申請先は公的窓口のまま
申請サポートや申請代行を使っても、『申請先は公的窓口のまま』です。
書類が届く先は、ハローワークや加入していた健康保険(保険者)です。
広告を見て業者に申し込んだ場合や、すでにLINE登録をした場合も変わりません。
報酬を得て申請書等の作成や提出を代行できるのは、社会保険労務士(社労士)や社労士法人などに限られます。国民生活センターが、失業保険などの申請についてこう説明しています。
退職コンシェルジュの公式FAQにも、申請代行についての記載があります。
提携の社労士事務所との別の契約になり、別途費用がかかるという案内です。
サポートを使わずに進められるかについても、説明があります。
国民生活センターの報告書は、ハローワークで無料の相談を受けられるとして、こう述べています。
通常、こうしたサポートをうたう事業者を利用しなくとも自分自身で手続を行うことが可能です。
国民生活センター 報道発表資料(令和7年12月3日)
自分で手続きを進める方法は、別の記事で扱います。
期限や離職票などの疑問は「退職給付金をどこに申請するかのよくある質問」で答えます。



申請先はハローワークか加入していた健康保険です。民間の相談先は、それを分かったうえで選ぶ相談先の1つです。
退職給付金をどこに申請するかのよくある質問
申請先を調べるときに出やすい疑問を、5つ取り上げます。
回答は、1文目に結論を置いています。
失業保険と傷病手当金の違いなど、申請先より手前の疑問は、サイト全体のよくある質問で答えています。
- 住んでいる地域以外のハローワークでも申請できますか?
-
原則は、住居所を管轄するハローワークです。
仕事探しの申込みは、どのハローワークでもできます。ただし、給付を受ける手続きは住所の管轄で行います。
住居所以外で求職活動を希望する場合は、例外の案内があります。希望地を管轄するハローワークで「手続きが可能な場合があります」というものです。
可否は都道府県労働局かハローワークに確かめましょう。原則の根拠は「どこで申請するかは住所の管轄で決まる」に載せています。
- 国民健康保険に切り替えたら傷病手当金はどこに申請?
-
継続給付の条件を満たすなら、申請先は在職中に加入していた保険者のままです。
資格喪失後も同一の保険者から受ける仕組みで、国民健康保険に申請するものではありません。
条件は「退職後の継続給付も在職中と同じ保険者から」に並べています。当てはまるかは、加入していた健康保険で確かめましょう。
- 会社から離職票が届かないときはどこに相談する?
-
会社が手続きをしない、督促しても届かないときは、住居所を管轄するハローワークへ早めに相談します。
厚生労働省は、身元確認書類と退職したことがわかる書類(退職証明書等)の持参を案内しています。
事業主が行方不明の場合なども、住居地を管轄するハローワークに問い合わせます。
- 申請に期限はありますか?
-
期限は制度ごとに違います。基本手当を受けられる期間は、原則として離職の翌日から1年間です。
再就職手当の支給申請書は、就職した日の翌日から1か月以内に出します。
協会けんぽの健康保険給付を受ける権利は、受けられるようになった日の翌日から2年で時効です。
自分の期限は、各窓口で確かめられます。
- 退職給付金は申請しないともらえませんか?
-
公的な給付も中退共の退職金も、窓口に申請や請求をして受け取る形で案内されています。
国民生活センターは、失業保険はハローワークで申請を行うと説明しています。
協会けんぽは、傷病手当金の提出先を「ご加入の協会けんぽ支部」と示しています。中退共は、退職金の請求を本人(死亡の場合は遺族)に限っています。
出す先は「退職給付金はどこに申請?お金と状態で窓口が決まる」の早見表で選べます。
申請先が分かっても不安が残るときは
退職給付金をどこに申請するかの最終チェック
受け取りたいお金と管轄のハローワーク、加入していた健康保険、行くか送るかを確かめてから申請先へ向かいます。
窓口へ向かう前に、次の5つに印を付けてみてください。
- 受け取りたいお金(制度名)と今の状態を決めた(「退職給付金はどこに申請?お金と状態で窓口が決まる」の早見表)
- 住居所を管轄するハローワークを確かめた(所在案内、都道府県、管轄地域の順。「管轄は所在案内から都道府県の一覧で調べる」)
- 在職中の健康保険の保険者名を確かめた(協会けんぽなら加入支部まで。「加入先と支部は資格情報のお知らせで確かめる」)
- 来所か、郵送・代理・電子申請かと、受付時間を確かめた(「退職給付金はどこに申請するかで来所か郵送かが変わる」)
- 迷ったら、まず公的窓口に聞くと決めた(民間の相談先を使っても申請先は公的窓口のまま。「まず住所のハローワークと加入先の健康保険に聞く」)
5つに印が付けば、『自分の申請先と出し方は特定できています』。
印が付かない項目は、かっこ内の見出しに戻って確かめられます。
それでも迷うときは、申請先の窓口にそのまま聞けます。
当サイトでは、次の2つのページも用意しています。
- 退職給付金が怪しいと感じたときの確かめ方(「退職給付金」という言葉と広告の見方)
- 退職準備チェックリスト(退職前後の書類や保険の準備を項目ごとに整理)
申請の流れと必要書類、自分で手続きを進める方法は、別の記事で扱います。
参考文献は、いずれも2026年9月29日に参照した公的機関・一次資料のページです。
参照した公的機関・一次資料の一覧を開く
- 国民生活センター「失業保険の給付額等を増やすことができるとうたう申請サポートに注意」(2025年12月3日公表)
- 国民生活センター「報道発表資料」(令和7年12月3日・PDF)
- 厚生労働省・ハローワーク「離職されたみなさまへ<特例一時金のご案内>」(PDF)
- ハローワークインターネットサービス「雇用保険制度の概要」
- ハローワークインターネットサービス「基本手当について」
- ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」
- ハローワークインターネットサービス「よくあるご質問(雇用保険について)」
- 厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」
- 厚生労働省「ハローワーク」
- 厚生労働省「全国ハローワークの所在案内」
- 東京労働局「ハローワーク一覧」
- ハローワークインターネットサービス「就職促進給付」
- 厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「再就職手当のご案内」(PDF)
- ハローワークインターネットサービス「利用上の注意(再就職手当支給申請書)」
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)「傷病手当金」
- 協会けんぽ「健康保険傷病手当金支給申請書」
- 協会けんぽ「健康保険に関する申請先」
- 協会けんぽ「窓口・申請書の提出などについて」
- 協会けんぽ「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」
- 協会けんぽ「健康保険資格情報のお知らせ交付申請書」
- 厚生労働省「資格確認方法について」
- 厚生労働省保険局「傷病手当金について」(令和2年3月26日 社会保障審議会医療保険部会 資料1・PDF)
- 健康保険組合連合会「知ってる? 健保組合の仕事」
- 健康保険組合連合会「よくある質問」
- 中小企業退職金共済事業本部(中退共)「退職金を請求するにはどうすればいいですか?」
- 厚生労働省「令和5年就労条件総合調査の概況」(PDF)








